life shift ミドル世代の挑戦!!

life shift ミドル世代の挑戦!!

ミドル世代 リカレント挑戦中!!

【書籍 おすすめ】転職の思考法 読んでみた感想書きました

こんにちは nyo-gult(飲むヨーグルトです。

今回紹介する本は転職の思考法 ~このまま今の会社にいていいのか?と思ったら一度でも読む」です。

 

著者 北野 唯我

 
現在は、人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画。サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材をおこなう。
テレビの他、日本経済新聞やプレジデントなどの多くのコメントを寄せている。

北野唯我 - Wikipedia

 


なぜこの本を読んだか?

 

現在、私自身が転職活動をしており正しい思考法をもって活動をおこないたいと思い本書を手に取りました。

本書は、内容をストーリー形式で展開していきす。
著者は、「いつでも転職できる状態にしておくことが大切」とし、その思考法をわかりやく解説しています。


それでは、個人的に注目したポイントを上げたいと思います。

第1章 仕事の「寿命」が切れる前に、伸びる市場に身を晒せ

f:id:nyo-gult:20200505124313p:plain

「自分のマーケットバリュー」を測る

著者は、転職を考える時に大切なのは「自分のマーケットバリュー」を知ることが大切であると主張しています。
マーケットバリューとは、すなわち「市場価値」ですね。

具体的には

①技術資産
=どんな会社からも必要とされる、高い技術力を持った人間
②人的資産
=どんな人間とも仲良くなれ、かわいがられる力を持った人間
③業界の生産性(一人当たり)
=とくに才能がなくても、安定して高い給料をもらい続けられる人間
※引用 引用元: 転職の思考法 P33

著書の中で、上記の3点を立体のキューブ型に表すことで給与の期待値を示しています。

みなさんのお勤めの業界や職種で給与について考える時に、分かりやすく可視化できるので一度参考にみてはいかがでしょうか?

 

多くのビジネス書にも見られますが、これから求めらるものは「市場価値」を基準にスキルアップをすると言う考え方です。

理想は、伸びていく業界でスキルをあげることです。

衰退産業でスキルを磨いても、時間と労力はもったいないと思いますし・・・


今の仕事の「寿命」を知る

この章では「仕事のライフサイクル」について触れています。

実際に著書の絵図で確認いただきたいところですが
文字で表すと・・・

最初に新しい仕事が生まれ出てくる時を

①ニッチ →雇用数 少ない           
 代替可能性 低い
②スター →雇用数 多い           
 代替可能性 低い
ルーチンワーク →雇用数 多い
 代替可能性 高い
④消滅 → 雇用数 少ない           
 代替可能性 高い

引用元:転職の思考法 P52

 

 

転職を考えている方には、「仕事のライフサイクル」の考え方を用いて業界・業種を選択してみてはいかがでしょうか?

また今後の日本は、AIや自動化の波はさらに加速をしていきますので「仕事のライフサイクル」が短くなっていきます。

また課題解決に対して、テクノロジーを用いない会社も寿命は短くなっていくと考えられます。

そのためにも「自分のマーケットバリュー」を上げて、いつでも転職できる状態にしておく必要があります。

 

第4章 仕事はいつから「楽しくないもの」になったのだろうか?

f:id:nyo-gult:20200505124455j:plain

①楽しくない仕事をする人間は結局、金に買われている

 

ここで本文箇所を引用します。

 

「普通のサラリーマンにとってお金を稼ぐというのは、お金に買われるということだ。
君の時間を差し出し、それを投資家や経営者に買ってもらっている。最も簡単な選択肢だ。だが、これからの時代は完全に逆転する可能性がある。」す
引用元:転職の思考法 P209

 

少し衝撃的な内容ですが、サラリーマンの本質をついている箇所です。

しかし、この本文の続きに「嫌々ながら仕事をする人間は減っていく」と指摘しています。

それは、嫌々ながら働く業務に「定型化」しているものついてはテクノロジーに代替され、仕事自体がなくなっていきます。
また、テクノロジーの進化によって生活コストも下がり「働かなくても生活ができる」
時代が来た時に、どうすべきか?

 

著者は3つ質問を投げかけています。

①仕事として好きなことを続ける
②仕事は最小限にして、趣味に打ち込む
③嫌々ながら今の仕事を続ける


多くの方は、①か②を選ぶでしょう。私も同じです。

ですが、実際8割ぐらいは③に該当するでしょう。

 
「嫌々ながらする仕事」が減っていくわけですから
①、②にシフトしていかなければいけない・・・
①、②にシフトするには?
次の注目ポイントで説明します。


②ほとんどの人に「やりたいこと」なんて必要ない

またまた衝撃的なタイトルですが、

 

「どうしてもやりたいことがある」と言う信念を持ち突き進んで
いる方なら、本書は読まなくて良いでしょう。

しかし、多くの方は「やりたいこと・好きな事は何だろう?」悩みますね。

著書は「好きなことはない」と言うことに気づき「そもそも心から楽しめるものは必要のない」ものであると言っています。

 

では、どうしたら良いか?

 
必要なのは「心から楽しめる状態(being型)」をつくることが重要であると言っています。
その状態を作るには

①自分の状態=自身のマーケットバリューの大きさ、自分への信頼「自分に嘘をつかない」
②環境の状態=緊張と緩和のバランス
引用元:転職の思考法 P217

 

①自分の状態をつくるのには、マーケットバリューを大きくすることが大事です。
RPGのゲームで例えると主人公が、ザコキャラに何度も負けていたら面白くない・・・つまり強くないとダメと言うことです。
その強くなるのに必要なものがマーケットバリューの大きさであると言っています。

また「自分に嘘をつかない」と言うことですが、自社の商品が価値がないとわかっていながら販売を続ける・・・、嘘を積み重ねることです。

嘘の積み重ねは、自己嫌悪に陥ります。

これを最小化することが大切であると指摘しています。

 

②環境の状態ですが、必要なものは「緊張と緩和」です。

先ほどのRPGのゲームで例えると弱い敵と強い敵が交互に出てくることで緊張と緩和は作られます。

このバランスが良いのが理想です。

 

緊張だけでは疲弊するし、緩和だけだど飽きてしまう・・・。

 

また緊張には「いい緊張」と「悪い緊張」があり、

いい緊張が3つ未満なら→難しい業務ややったことない業務に挑戦する
悪い緊張が10個以上あるのなら職場をかえるべき。

 

緊張の種類は、主観で判断して良いそうです。

 

心から楽しめる状態(being)をつくり、心地良い状態をつくることも働く上で大切になってくると思います。

かなり細かい分析であると感心してしまいました。

 

「転職の思考法」本を読むべき人

 

・転職を考えている人
・自分のマーケットバリューを知りたい人
・仕事を楽しめるようになりたい人
・良いベンチャー企業の見分け方と知りたい人


まとめ

本書は、30歳の印刷機器会社に勤める青野が現状に疑問を感じて転職を考えるところが始まります。そこに経営コンサルタントの黒岩と出会い転職に必要な思考法を伝えていきます。ストーリー形式のため難しい内容もお互いの会話を通じてわかりやすく描かれていて読みやすさを感じました。
転職を考えていない方でも、ビジネスマンとしての市場価値の考え方や会社のライフサイクルの仕組みなど図解で説明されており外部環境の評価基準として捉えるのに役立ちます。
著者が言う「誰もがいつでも転職できる」と言う交渉カードが持てることで社会が良くなると言う思いが伝わる1冊です。